Misato Yano
施策ディレクション室
ディレクター
(新卒入社)
大学4回生。芸術大学に在学していた当時の私は、「社会で働くこと」のポジティブなイメージが持てずにいました。また、将来の夢や目標が明確にあるタイプではなかったため、日々手探りの中で就職活動を進めるしかなく、なかなか思うようにいかない時期を過ごしていました。自分の夢を語り、次々に内定をもらう友人たちの姿を見て、とても焦っていたことを覚えています。
そんな中、ある求人媒体で取り上げられていたハローライフに出会います。求人記事の中で、「平日が待ちきれないほど、仕事が楽しい!」と笑顔で答える先輩の姿を見て、大きな衝撃を受けました。それと同時に、「こんなにしあわせそうに働く人がいる会社で私も働きたい!」と強く感じたのです。そのまま何の迷いもなく履歴書とエントリーシートを作り、応募。約半年のインターンシップを経て入社し、今に至ります。
入社して数年でディレクターを任せてもらったプロジェクトは、ビジネス街の活性化を目的に、その街で働く約3万5000人のワーカーたちを巻き込んだ大規模なものでした。このプロジェクトでは、コンセプト制作、交通封鎖を伴う社会実験イベントの企画・運営、プロモーション活動など多岐にわたる業務を社内プロジェクトチームで推進しました。
その中で特に印象に残っているシーンは、社会実験イベント当日のこと。関係者が多く、何ヶ月もかけて準備を進めてきたイベントは絶対失敗が許されないような、そんな状況でした。準備したイベントを本当にワーカー達が楽しんでくれるかどうか不安な思いが募る中、私の目に飛び込んできたのはイベントに参加しようと溢れかえるワーカーたちの姿でした。それはまさに、このプロジェクトの企画提案時に作った企画書で描いていた絵と全く同じものでした。その瞬間に、心が震えました。
この仕事は「描ききる」仕事だと考えています。ハローライフは労働・雇用の分野における様々な課題を解決へと導くアクションを起こし、それを社会システムへと変えていく団体です。今、社会の流れはどこに向かっているのか、その中で私たちがぶつかっている課題はどんなものがあるのか。常に問い続けています。問い続けた結果見つけた課題に対して、どのように解決へと導くのか一枚の絵を描きます。そしてその自分たちで描いた絵を、現実のものに変えていくのが私たちの仕事です。
理想を語るだけではなく、実践を通して、社会に必要なシステムを作り上げていくのです。絵を「描く」だけではなく「描ききる」ことにこそ価値があると考えています。
ハローライフの仕事は決して一人では完結しません。そのたった一枚の絵を共に働く仲間と共有し、その絵を実現するために出せる限りの力を出し切り、どんな荒波も乗り越えていく。そんなことを積み重ねながら、少しずつ、でも着実に前へと進んでいきます。