PROJECTS

就業システム・組織戦略開発サービス

レイブル応援プロジェクト 大阪一丸

期間:2011〜2014.3

テーマ:若者就労支援

クライアント:大阪府

http://osaka1gan.jp/

概要

大阪府より委託を受け2011年より実施してきた若者就労支援事業。ニートの中で働く意志を持ち、行動を起こしている若者のことをレイブル(late bloomer=遅咲き)と提唱し、約3年の年月をかけ就労・自立を応援。初年度には、レイブルの就労モデルを検討する「大阪ニート(レイブル)100人会議」「支援団体・企業による就労モデル検討会議」を実施し、取りまとめた意見やアイデアから、エスカレーター就職を狙うインターンシッププログラム「大阪レイブル超就活」が生まれました。大阪府内の10社の一般企業および介護事業所と連携し、1ヶ月間のインターンシップ(職場体験)を経て、就労をねらう支援プログラムからは、さまざまなドラマが生まれ正式採用となる若者も輩出しました。また、働きやすい職場環境」をテーマに先進企業や個人の取り組みを調査研究・啓発する「次世代ワークスタイル研究所」を設立し、企業や支援者向けの各種プログラムも実施しました。

背景

ニート状態の若者は、 全国で61万7000人、大阪府には約4万3000人と言われています。
一般的にニートは、その言葉のイメージから「学校にもいかず、働きもしない怠け者」という社会の偏見が根強く、職業的自立がさらに困難になっているという現状があります。しかし、実際にニートの中には働く意志を持ち、就職に向け行動を起こしている若者が数多く存在しています。「就職活動がうまくいかず傷ついてしまった」「一旦就職したが職場になじめなかった」など、コミュニケーションが苦手だったり、社会的スキルが低かったりと実態は様々ですが、理解や適切な支援等により自立と企業貢献を実現できる若者です。いきいきと働いて自立し、社会を支えるべき若者がニート状態にある問題は、経済・社会環境の変化に起因するもので、若者個人だけでなく全ての人に関わる社会全体の問題です。そこで、大阪府では2011年「生きにくさ・働きにくさを持った若者応援プロジェクト事業」(広報企画事業・自立支援事業)を展開。新規プロジェクト開発にあたり、プロジェクト企画・名称開発・デザイニング、広報ツール制作(号外新聞・ポスター・CM・webサイト)、PR、若者の就労を応援する各プログラムの開発と実施等のお手伝いをさせていただいたのち、その後も継続して本プロジェクトの企画・運営を行ってきました。

実績

1.新呼称の開発

「怠け者」というイメージの強いニート。働く意志を持ち行動を起こしているニート状態の若者を「レイブル(late bloomer=遅咲き)」と名付け、彼らの実態を正しく世間に伝えることで、“ニート”という言葉からくるイメージの一人歩きに歯止めをかけることを試みました。単なる名称の開発ではなく、この社会の現状をみんなで考え変えていくべきものであると表現し、投げかけたことにも大きな意義を持っています。

2.各種広報ツール制作

レイブルの実態を正しく発信し、応援気運を創出するため、以下の各種広報ツールを制作しました。

CM(2012年2月)

大阪駅BIGMAN前ビジョン・JR大阪駅桜橋口地下コリドーマルチ8・タクシー内ビジョンにて放送

ポスター(JR大阪駅構内にて掲示)

レイブル応援号外新聞

配布場所:梅田大丸前(水の時計前)/元中央郵便局南東角/大阪駅前交差点南詰/大阪丸ビル北側/新阪急ビル南東角/曽根崎警察西側/ヘップナビオ前/阪急百貨店南西側

地域の民生委員・児童委員向けのひきこもり支援ガイドブック(脱出ガイドブック・脱出支援ガイドブック)

若者と会社双方がしあわせに働くためのヒント新聞「WORKERS ALL」広報誌発行(2014年)

3.番組放送

レイブルを応援するラジオ番組 FM OSAKA「コミュニケーションスマイル」放送開始

レイブルの真意や実態を正しく伝えるためのネット番組「レイブル特別緊急生放送」放送

4.イベント(100人会議)

※詳細は、「大阪ニート100人会議」の実績ページを参照ください。

大阪ニート100人会議(2011年11月23日)

「レイブル応援プロジェクト大阪一丸トーク&LIVE~この笑えないまちに、本当の笑いを~」(2012年2月21日)


 

三都市レイブル100人会議(2012年11月23日)


大阪・東京・名古屋の三都市同日開催で、就労モデルを検討

五都市レイブル100人会議(2013年11月23日)


札幌・東京・名古屋・大阪・福岡の五都市同日開催で、就労モデルを検討
 

5.プログラム

インターンシップからのエスカレーター就職をねらう。

企業共同型就労支援プログラム「大阪レイブル超就活」(2012年7月13日〜2013年2月18日)
※詳細は、「大阪レイブル超就活」の実績ページを参照ください。

「大阪レイブル超就活2013」(2013年10月1日〜11月16日)

若者のための仕事のテーマパーク 職場体験イベント・ディスカッションイベント「THE WORK PARK」(2013年11月22日)

※詳細は、「THE WORK PARK」の実績ページを参照ください。
大阪のまち全体をテーマパークに見立てた、職場体験・ディスカッションイベント。働きたいという意志をもち行動を起こしている若者の就労・就業を、企業共同・府民参加型で応援していく広報企画として、就職活動について悩みを持つ若者や学生を対象に、「働く」を体感する仕事体験イベント“パビリオン”と、「働く」を考えるディスカッションイベント“ラボ”の2日間のイベントを実施。“パビリオン”では、大阪に拠点をもつ50の企業でおよそ100名の若者が仕事体験し、若者の仕事・業種研究、職業観醸成の機会を創出しました。ディスカッションイベント“ラボ”は、札幌・東京・名古屋・大阪・福岡の全5都市で同日開催(前述)。大阪会場では、『ぼくらと会社の「ホワイト関係」化計画』をテーマに、企業と若者の良好な労使関係についてディスカッションを行いました。

参画企業

㈱ABCクラフト あべのキューズモール店 / 矢野紙器㈱ ダンボール製造事業部 / coco -hand work shoes- / 株式会社福市・LOVE&SENSE / なにわ小町 / NPO法人JAE / 特定非営利活動法人HomedoorHomedoor / 株式会社ウイングル/大阪梅田センター / インフォショップ・カフェ ココルーム / 一般財団法人 大阪労働協会 / FACTO / 大阪府立江之子島文化芸術創造センター / 特定非営利活動法人サービスグラント / NPO法人チュラキューブ / 子ども・青少年育成支援協会/あすはな先生 / 学校法人山口学園ECC社会貢献センター&学生相談室本部 / OSAKAしごとフィールド / shirokuro / 株式会社RE:JAPAN / NPO法人スマイルスタイル / NPO法人Deep people / ヤフー株式会社 / 株式会社Gyao / CEMENT PRODUCE DESIGN / 株式会社KADOKAWA 関西ウォーカー編集 / 株式会社ラプレ(なんば経済新聞) / 株式会社写真とプリント社 / 株式会社PRリンク / 株式会社ノンバーバル / 株式会社人間 / FM802 / テレビ大阪株式会社 / 大阪日日新聞 / 一般社団法人ナレッジキャピタル / 串かつ ひろたか屋 / 株式会社やまと屋本店 / マッスルショップ / 吉本興業株式会社 なんばグランド花月 / 株式会社隆祥館書店 / digmeout ART&DINER / 烏野利勝税理士事務所 / 弁護士法人あすなろ あすなろ法律事務所 / GRANADA(株式会社ロイヤル) / ROYALMAN Grooming(株式会社ロイヤル) / 西区役所 / 株式会社BHF/FOR U(フォーユー) / BLANC CHOUETTE(ブランシュエット) / 飛行船スタイルショップ&京町堀食堂ヒュッゲ / プレミアムファーマーズ森の小屋 / 本町マルシェ / 有限会社アートニクス / ミリバールシャトーダベイユ

6.企業向けプログラム

■ “働きやすい職場環境”をテーマに企業・専門家・支援者などが徹底研究 「次世代ワークスタイル研究所」スタート
※詳細は、次世代ワークスタイル研究所の実績紹介ページを参照ください。

第1回次世代ワークスタイル研究調査会

 2012年12月11日実施
 ゲスト/千房株式会社 代表取締役 中井政嗣氏
 

第2回次世代ワークスタイル研究シンポジウム

 2013年2月10日実施 
 ゲスト/東京大学大学院 教授 本田由紀氏
     ChatWork株式会社 代表取締役 山本敏行氏
    

第3回次世代ワークスタイル研究調査会

 2013年6月4日実施
 ゲスト/株式会社エス・アイ 代表取締役 今本茂男氏
 

第4回次世代ワークスタイル研究シンポジウム

 2014年2月8日実施
 ゲスト/NPO法人育て上げネット 理事長 工藤啓氏
     東京大学大学院 教授 本田由紀氏
     認定NPO法人フローレンス 事務局長 宮崎真理子氏
    

7.その他

レイブルを応援し、理解を呼びかける著名人ネットワーク構築(2012年3月)

レイブル自らがレイブルへの理解促進PRを実施 Webコンテンツ「おまかせ!レイブルズ!」(2012年3月)

THE BIG ISSUEでの大阪一丸特集ページ掲載(2013年2月1日)