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就業システム・組織戦略開発サービス

仕事みち図鑑

期間:2013〜2015

テーマ:高校生対象キャリア教育

クライアント:復興庁(「新しい東北」先導モデル事業 )

http://shigoto-michi.jp/

概要

高校生の声から生まれた、仕事のみち(未知・道)と触れ合うプログラム。2013年度 復興庁「新しい東北」先導モデル事業として選定され、宮城県石巻市にて実施。プログラムでは、高校生がワークショップを通して、自己分析や事前学習を経た後、フィールドワークに出発。そこで出会った人にインタビューをおこない、「仕事」にまつわる話を聞き出します。その後、その人職場を訪ね、思ってもみなかった仕事の現場も経験。出会った人々の写真と言葉は「図鑑」にまとめ、発表方法も独自に企画。地域の人々を招待し、展示発表会を開催します。
教科書でもノートでもないオリジナルのカリキュラムブックを制作。一つひとつの過程を踏んで記入していくと、自分だけの「仕事みち図鑑」が完成する構成です。さらに、カリキュラムブックには専門家の監修による「効果測定シート」も挿入。自分の目標やそのために必要なこと、プログラムを受ける前後の自分の変化を、数字や言葉で可視化できるようにしました。

背景

高校卒業後の地元就職率・進学率が低い宮城県石巻市。東日本大震災以前より社会体験の機会や地域との接点が少ない高校生たちの「地元離れ」は、震災後、地元企業の求人数減少にともない追い打ちを掛け、プロジェクト発足当時は約75%となっていました。(ほとんどの高校生が卒業後、市外へ流出)これからのまちの未来を担う彼らが、より強い地元とのつながりを持って社会に羽ばたけるように、本プロジェクトがスタートしました。

2013年12月、高校生たちと「仕事」や「働く」をテーマに、理想の授業を考える作戦会議を実施。「まずは世の中にどんな仕事があるのか知りたい」「生の声を聞き、体感したい」「好奇心や創造力を磨きたい」「いろんな人の考え方と触れ合いたい!」など職業観醸成にまつわる意見を数多く集約することができました。それらの声と、学校や地元企業の意見も合わせ、本プロジェクトのワークショッププログラムを構築。地元企業・産業と触れ合うことで、職業観醸成、「生きがい・働きがい」を考える機会創出、ひいては地元就職率増加や地元雇用の創出も見込んでいます。近い将来このプロジェクトが地元に根ざし、「高校生がまちを元気にしながら、生き抜く力を身につけていく次世代の教育モデル」として、全国の教育現場で活用されることを目指しています。