PROJECTS

就業システム・組織戦略開発サービス

LIVELOCAL?

期間:2012

テーマ:若者が働き・働き続けるための職場環境づくり、社内における理念浸透、採用戦略、業界への若手参入促進、若者就労支援

クライアント:NPO法人み・らいず

概要

大阪市住之江区を拠点に、障がいのある人・発達障害や不登校や引きこもりの子どもたち、高齢者への支援を行うNPO法人み・らいず様にて、コーポレートブランディング企画を実施。企画・プランニング、ブランド戦略立案と実施、ツール制作(スローガン・ロゴ・名刺・パンフレット・封筒・webサイト)等のお手伝いをさせていただきました。 「関わるすべての人をしあわせにする」ため、活動を続けてきたみ・らいず。ファシリテーションプログラムにより「み・らいずという団体が存在する理由はなにか。」「目指すべき社会像」など、学生スタッフから理事メンバーまで幅広い世代が意見交換し、み・らいずの核となるキーワードを抽出しました。「(支援を必要としていても)誰もがあたりまえに地域で生きることができる社会の実現が、み・らいずに関わるすべての人のしあわせにつながる。」長年の支援の現場から再確認された「地域(LOCAL)であたりまえに生きる(LIVE)」というみ・らいずにとってのしあわせの形を「LIVELOCAL?」というスローガン(造語)で表現しました。最後を「?」で締めくくったのは、AかBかで迷ったときや意見がぶつかりあったとき、それがLIVELOCALにつながっているか、スタッフや社会に常に問い続けていこうという意思表明。み・らいずが実現する理想のまちの未来図の上で、あた〜りまえのような格好で暮らしている人をロゴマークに採用。

背景

福祉の現場では、必要とされるスキルを身につけ人々にとって理想的な地域福祉を実現することができる若者の力が求められています。自社・業界の理念実現のため、業界全体への若手人材参入促進をねらい、スタッフ間におけるミッション(組織として進むべき方向)の更なる浸透や理念の発信を、経営戦略として実行していくことが極めて重要です。小学生の憧れの職業にサッカー選手があるように、福祉の仕事が“憧れられる”未来を目指し、プロジェクトがスタートしました。

慢性的な人材不足と離職率の高さ

福祉は、厳しい・汚い・給料が安いなどのマイナスイメージが先行し、慢性的な人材不足や離職率の高さが深刻化している。福祉ニーズが拡大・多様化する社会において、業界を支える若手人材の確保と、彼らがキャリアを形成することができる環境づくりが大変重要になってきている。

若手人材の採用における企業努力

福祉業界には、それぞれの事業所が独自の理念やコンセプトを力強く発信しているケースが少い。また、事業所側が若手人材の採用に対して、充分な時間・労力・資金などのコストをかけているケースも少ない。若者の就職の選択肢に「福祉」が選ばれるには、計画的な採用戦略が必要になる。