プロジェクト・施策プロデュース
期間:2024.11.4〜11.29
テーマ:不登校児童・生徒の支援、職場体験、キャリア教育プログラム
パートナー:日本財団、東急不動産株式会社および東急不動産SCマネジメント

東急不動産株式会社および東急不動産SCマネジメントのご協力、日本財団の助成を受けて、不登校児童・生徒向け、仕事体験ができるキャリア教育プログラム「はたらくフリースクール」を、2024年11月の1ヶ月間、あべのキューズモール及び、もりのみやキューズモールBASEにて実施しました。
本プログラムの対象は、小学4年生から中学3年生までの不登校・不登校傾向のある子どもたちです。 キューズモール館内での仕事体験に加えて、対話やふりかえりを通じて、自己理解や自己決定を深めるワークも行いました。

文部科学省は、不登校児童生徒への支援の方向性として、「社会的自立に向けて、進路の選択肢を広げる支援が重要であること」、また「児童生徒が自らの進路を主体的に捉え、社会的に自立することを目指す必要があること」を示しています(※1)。さらに、教育基本法では、義務教育の目的として「社会において自立的に生きる基礎を培うこと」が明記されています。しかしながら、令和4年度には全国で約30万人の児童生徒が不登校とされており(※2)、学校という場だけでなく、子どもたち一人ひとりに応じた「多様な学び」と「将来につながる選択肢」を保障することが、喫緊の課題となっています。
※1)令和元年「不登校児童生徒への支援の在り方について(通知)」 / 文部科学省
※2)令和4年度 児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果の概要 / 文部科学省


あべのキューズモール・もりのみやキューズモールBASEを舞台に仕事体験のできるキャリア教育プログラムを実施。
【実施場所】あべのキューズモール ・もりのみやキューズモールBASE
【実施期間】2024年11月4日〜11月29日
【対象】不登校・不登校傾向のある小学4年生〜中学3年生の児童・生徒
【参加料金】無料
【参加料金】83名(事前辞退者 22名、募集人数 100名 申込者数 105名)



・いろんな考えや価値観を持った仲間や大人と出会えたりお話ができてよかった!
・働くって想像していたよりもずっと難しかったけど、家でゲームしてる1時間よりお仕事やってる3時間の方があっという間だった。
・普段、家に引きこもっていて、人と話さないからグループワークとか、職場体験で働く人と話すのを緊張しながらも頑張れた。
・いつもイメージして挑戦することをやめていたけど、何事も経験してみないとわからないなと思った。
・職場体験で実際に働いている大人に褒められたり、お客さんからお礼を言ってもらえて嬉しかった。
・職場体験で失敗してしまったことがあったけど、後から考えてみると失敗なんて怖くないなと感じられた。
・普段ほとんど外出できない子供が、全日程参加できたことに驚きです。将来のことを一番心配しているのは子供自身なので、実際に働きお給料が貰えた経験は、大きな動機付けになりました。
・習い事やイベントの直前には、不安が勝ち「行きたくない」と言うことが多かったですが、今回の期間は一度も無く、その日の事を自ら話してくれました。
・不登校でも自分を認めてくれる人がいた、他者と関われた、何かの役に立てた…沢山の学びを得た息子は、どこかイキイキしています。子供たちの自己肯定感を上げるだけでなく、親にも元気や勇気を与えて頂きました。
・はたらくフリースクールで、発表できたりお友達もできたことから、少し学校にいけるかも!と思えたそうです。
参加者の98%、保護者の100%が「とてもよかった or よかった」という結果になった。また、保護者の約65%が子どもたちの変化を感じたと回答した。


・参加した全員が、真面目にかつ意欲的に取り組んでくれました。子供たちとの作業を通じて、わかりやすく伝える方法・難しく感じる作業等、自分たちの仕事を改めて見直す機会になりました。
・“不登校”という言葉に受け入れ側の私たちも緊張していましたが、しっかりとコミュニケーションをとる事ができました。
・帰り際に「将来このお店で働きたい」と言ってもらえて、受け入れさせていただけて良かったなと感じました。









・2024年10月1日掲載/読売新聞「商業施設でフリースクール 不登校の子に職業体験を」
・2024年12月2日掲載/日本経済新聞(風紋)「不登校の子どもに仕事体験 社会とのつながり感じて」