PROJECTS

就業システム・組織戦略開発サービス

数字からみる職人の世界展

期間:2014.3.10〜3.10

テーマ:業界の魅力発信、若者就労支援、職業観醸成、仕事・業界研究

概要

あるひとつの業種をピックアップし、仕事ライブラリーハローライフ全体で実施する特集企画の第二弾。「30分で100枚の茶さじをつくる」など、日々”決められた時間内でいかに完璧に仕上げるか”という時間感覚の中に身を置く、いわば「結果が全て」のアスリートに近しい職業が「職人・ものづくり」の分野。1人前になるためには約10年かかるといわれており、長期間の下積み時代が存在します。今回の特集企画では、明治時代からある染めの技術を守り続けている「株式会社ナカニ」と、日本で一番古い技術をもつ手作り茶筒の老舗「株式会社開化堂」の協力を経て、ハローライフ3階ギャラリーにて「数字からみる職人の世界展」を実施。その他、コンテンツやイベントで職人・ものづくりの仕事の魅力や実態を施設全体で力強く発信することで、若者の職業観醸成・就労支援を展開しました。

背景

若者を取り巻く就労・就業に関する問題として代表される、就業ミスマッチや早期離職。大卒者の約3割が3年以内に離職するといわれています。離職の理由として多くあげられるのが「やりたい仕事ができない」という声。(「若年者の離職理由と職場定着に関する調査」労働政策研究・研修機構より)また、その一方で仕事探しを目的としながらハローライフに登録している若者のおよそ4割は、「自分がどんな仕事がしたいかわからない」「どんな仕事があるのか知らない」としており、仕事・業種研究、職業観醸成の機会創出が強く求められています。そこで今回は、若者からも関心が多く寄せられてきている「ものづくり」の分野の仕事の実態を紐解き、情報を提供。求職者に業界の理解を深めていただきました。また次世代に受け継ぐべき技術をもちながらも、後継者不足という問題を抱える「職人・ものづくり」の業界への若手参入を促進することで、業界活性の役割も担っています。

実例

1 階 BOOK & CAFE

特集期間中、職業観醸成やインテリジェンス機能として設置している1Fの本棚に、職人・ものづくりの仕事にまつわる書籍を集約。カフェブース「CHASHITSU for worker」では、創業300年の歴史をもつ株式会社中川政七商店で取り扱っている一口サイズのお菓子を販売しました。

2 階 WORK SUPPORT BOOTH(オシゴトサカソ)

本特集を通じて職人・ものづくりの仕事に興味をもった若者が応募できる職人の求人を特集として公開。独自取材による求人情報を公開することで、ダイレクトに「仕事」として職人にアクセスできます。ハローライフの就労支援員による、ワークサポートやマッチングも。

求人広告企業

神谷機工株式会社
MAEDA CRAFT 前田製箱株式会社
有限会社 松川調整所
株式会社ナカニ
株式会社開化堂
MIll・北の椅子と
sione
株式会社久宝金属製作所
若林株式会社/SOU・SOU
株式会社中川政七商店

また、ソーシャルデザインのヒントを発信するウェブマガジン「greenz.jp」(月間読者数 15万人) とのコラボレーションで web コンテンツ「ハローライフなひとびと」も展開。ハローライフ HP で求人情報を掲載する一方、greenz.jp にて参画企業内で働く人のリアルな暮らし方に関する記事を発信し連動企画としてより注目を集めました。

3 階 GALLERY & EVENT SPACE

明治時代に創業した注染手ぬぐいの「株式会社ナカニ」と、茶筒の老舗「株式会社開化堂」。
伝統ある老舗で仕事に向き合い続ける職人の世界を、その難しさや重みとして表す「数字」で表現し、展示しました。1年で慣れる、3年でつくる、5年で挑戦する、10年で体得すると言われる職人の世界の奥深さと、全ての仕事に必要とされる「継続」という仕事への向き合い方を求職者に届け、リアルな職業観醸成や実態にそった業界研究の機会を提供しました。

開催イベント

・手仕事の世界へようこそ 職人に聞く!THE1問1答
・「石の上にも3年」のジンクスに迫る?職人3年生のホントのトコロ