就業システム・組織戦略開発サービス
期間:<第一回目>2011.11.23、<第二回目>2012.11.23、<第三回目>2013.11.23
テーマ:若者就労支援、意見集約、就労モデル検討
クライアント:大阪府
働く意志を持ち、行動を起こしている若者(レイブル)や「働く」「仕事」に関する諸問題に興味関心のある若者が集結し、「働く」「仕事」に関するテーマに沿って、ファシリテーションプログラムのもと、グループワークを通して意見集約を行い、それらの結果を今後の大阪府の施策へ反映。若者がいきいきと働き続けられる社会環境づくりのために意見集約プログラムです。
全国に61万7000人、大阪府には4万3000人いると言われているニート状態の若者。
一般的にニートとは、その言葉のイメージから「学校にもいかず働きもしない怠け者」という社会の偏見が根強く、職業的自立がさらに困難になっているという現状があります。府の就労支援施設が面接したニート状態の若者約1500名の中で、6割強に明確な就労意欲と行動が見られるという結果がでており、2011年11月23日に開催した「大阪ニート100人会議」においても、働くことに向けてひたむきにがんばり、行動し続ける若者が多く存在することが明らかになりました。このように埋もれてしまいがちな若者の意見を抽出・集約し、検討結果を今後の大阪府の施策に反映するべく、大阪を中心に全国で実施しました。
ニート・ひきこもり状態にある若者約100名が集結し、10時から18時すぎまで丸一日かけて、理想の働き方やそれに向けた課題、必要な就労支援策についてディスカッション。最終的に20近いアイデアが誕生し、その内容は、レイブルを認知させるアイデアからニートを生まないための教育プラン、新しい採用の仕組みまでさまざま。これらは、後日実施した支援団体や企業との「就労モデル検討会議」に活かされ、次年度実施された就労支援プログラム「大阪レイブル超就活」が誕生しました。
また、新呼称「レイブル」の発表は、テレビやネットに多く取り上げられ、瞬く間に大炎上。各掲示板の総コメントは5桁を越え、Twitterでは「レイブル」という言葉を含むツイートが3万以上にものぼり、注目のキーワードとして上位ランクが相次ぎました。
※レイブルとは…late broomer(レイト ブルーマー)の略。ニートの中で、働く意志を持ち行動している若者を指す。
大阪一丸の取り組みに関心をもった東京、名古屋のNPO法人とのコラボレーションによって、「3都市レイブル100人会議」を開催。「働きやすい環境」や「レイブルがイキイキと働ける仕組みづくり」をテーマに、より多角的で幅広い意見を抽出することができました。
■各都市主催団体:大阪(参加人数:84名)/レイブル応援プロジェクト大阪一丸
東京(参加人数:36名)/NPO法人グリーンズ
名古屋(参加人数:84名)/NPO法人大ナゴヤ大学
前年度の3都市からさらに地域を拡大し、大阪、東京、名古屋、札幌、福岡の5都市で同日開催。またネット生中継も行うことで、全国どこからでも参加可能なイベントとしました。
また、今年度は「the work park」の「ラボ」という位置づけとして会議を実施。敵対関係にあるように語られる雇う側・雇われる側がしあわせを感じながら働き続けられる「ホワイト関係」はどうすれば実現するのかということについて、各都市プログラムを設定し意見集約を行いました。
東京(参加人数:47名)/NPO法人グリーンズ
名古屋(参加人数:46名)/NPO法人大ナゴヤ大学
札幌(参加人数:40名)/NPO法人オオドオリ大学
福岡(参加人数:7名)/福岡レイブルネットワーク