公営住宅の空き室を活用した「住宅つき就職支援プロジェクト MODEL HOUSE」が、都市住宅学、都市住宅計画・事業、都市住宅政策等に関する優れた業績を表彰する公益社団法人都市住宅学会「2019年都市住宅学会賞業績賞」において【都市住宅学会長賞】を受賞いたしました。
このような大変素晴らしい賞を賜りありがとうございます。またプロジェクト実施に向け、多大なるお力添えをいただいた皆様に心より感謝を申し上げます。
【都市住宅学会長賞】『公営住宅の空き住戸を活用した「住宅つき就職支援プロジェクト MODEL HOUSE」』
本事業は、空き家の増加が引き起こす問題をいかに解決していくかという住宅政策の課題に対して、不安定な雇用の壁によって自立と社会参加を疎外されている若者への就職支援という雇用政策の課題をリンクさせ、両者の課題解決に導いていく、格差社会の最前線で痛みを抱える若者に寄り添い支えてきたNPOだからこそ発想できる独創的な社会実験の立案と実践として評価できる。大阪府住宅関連部局、雇用政策部局、民間企業、そして若者といった様々なアクターを結び付けるため、2013年度から準備期間を含めた粘り強い協議を積み重ねており、学際分野の都市住在学にとっても示唆に富む事業として結実している。若者の自尊感情を増進する工夫も行いながら、地域の中小企業と連携を取るなど、福利厚生や経済活性化の点においても社会的貢献が顕著である。
以上より、本事業は、当学会の業績賞に相応しいと認められる。